AGAになる仕組みと原因

AGAは「AndroGenetic Alopecia」の略で、一般的には「男性型脱毛症」といわれることが多いですが、直訳すると「男性ホルモン型脱毛症」という意味です。

その名のとおり、男性ホルモンが原因で髪の毛が抜け落ちてしまう恐ろしい症状なのです。

AGAは進行性の脱毛症で、残念ながら自然には治りません。薄毛や脱毛が始まってしまった場合は、何かしら対策をしないとAGAの症状が進んでしまいます。

AGAの仕組みとヘアサイクルについて

なぜAGAになってしまうのか?その仕組みと原因を調べてみると、切っても切り離せないのが「ヘアサイクル」のお話です。

ヘアサイクル(毛周期)とは、いわば髪の毛1本1本の一生みたいなものです。

人の髪の毛は、同じ場所(毛根)で「生えて⇒育って⇒抜けて⇒また生えて…」を繰り返していて、この流れをヘアサイクルといいます。

通常のヘアサイクル

ヘアサイクルには、大きく分けて3つの次期「成長期・退行期・休止期」があります。

  1. 毛が生える(発毛)
  2. 太くなって伸びる【成長期】
  3. 成長スピードが落ちる【退行期】
  4. 完全に成長が止まる【休止期】
  5. 新しい毛に押し出されて抜ける(脱毛)
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このヘアサイクルを1周するのにかかる期間=1本の髪の毛が頭皮にとどまれる期間は、男性なら正常であれば2~5年ほどです。

ところが、AGAになると半年~1年と極端に短くなってしまうのだそうです!

AGAのヘアサイクル

AGAの人のヘアサイクルはこんな感じです。
勝手にショートカットしているのがお分かりでしょうか!?

AGAの発毛サイクル

通常のヘアサイクルでは2~5年で1周していたのが、AGAになると、早ければ100日ほどに短縮されてしまうとのこと。

髪の毛の一生(ヘアサイクル)のうち、とくにAGAと男性ホルモンに大きく関係するのが「成長期」です。

AGAの元凶はコイツ

ヘアサイクルを極端に短くしてしまうAGA。その諸悪の根源となるのが「DHT(ジヒドロテストステロン)」という、通称「悪玉男性ホルモン」です。

悪玉男性ホルモンとは

以下ちょっと小難しい話なので、読み飛ばしても大丈夫です。

AGAを引き起こす原因となるDHTは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、頭皮にある5αリダクターゼという酵素と結びつくことで誕生します。

5αリダクターゼには、髪の毛など、毛が生えている場所にまんべんなく存在するⅠ型と、前頭部や頭頂部に集中しているⅡ型があり、DHTを生み出すのはⅡ型のせいということが分かっています。

DHTが毛乳頭にあるアンドロゲンレセプター(男性ホルモンレセプター)とくっつくと、髪の毛に「You、抜けちゃいなよ」と信号を送る脱毛因子、TGF-βを増やしてしまいます。

すると、ヘアサイクルの中でも重要な成長期を十分に全うできないまま、退行期から休止期へと移っていきます。

毛母細胞は細胞分裂を止めてしまい、ヘアサイクルの中でも重要な成長期を十分に全うできないまま、退行期から休止期へと移っていきます。

要は、悪玉男性ホルモンのDHTとその仲間たちの悪さによって、髪の毛は大人になることをジャマされてしまい、育ち切れずに短くて細いまま、生涯に幕を下ろすことになるのです。

その後も、大人になりきれない(うぶ毛状態の)髪の毛が増えていき、薄毛がどんどんと進行していくというワケです。

つまり、悪玉男性ホルモン軍団が悪さしないよう、取り締まればいいんです!それをしてくれるのが、フィナステリドなどのAGA薬なんですね。
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男性ホルモン以外でAGAになる原因

悪玉男性ホルモンDHT以外にも、AGAになる原因があります。
中でもよく聞くのが遺伝でしょう。僕のおじいちゃんも、漏れなく2人ともハゲてます。

遺伝

遺伝
世の男性はみんなテストステロンをもっているのに、20代から薄くなる人もいれば、おじいさんになってもフサフサの人もいますよね。
この差は、5αリダクターゼの働き方の強さと、男性ホルモンに対する感受性の強さの違いに個人差があるからです。
「遺伝がAGAの原因」といわれるのには、こうした体質が親から子へと遺伝するためなんです。

誰もがもつ男性ホルモンに対して、感受性の強さの違いでAGAになりやすい人となりにくい人がいるのは、少しのお酒で真っ赤になる人もいれば、どれだけ飲んでも変わらない人がいるみたいな感じです。

ちなみに「親が薄毛だと子どもも薄毛になる」とはよく言われますが、実際に遺伝がAGAの原因となるのは約25%だそうです。

アンドロゲンレセプター遺伝子検査は、体質的にその人がAGAになりやすいかどうかを調べるものですが、遺伝が原因でAGAを発症する男性は25%とされています。遺伝子で全てが決まるというわけではありません。
引用元:保健指導リソースガイド

ストレス

ストレス
ストレスも、AGAには大きな影響を与えます。
ストレスがたまると自律神経に悪影響を及ばしてしまい、ホルモンバランスが崩れてしまいます。
これが悪玉男性ホルモンの増殖につながってしまうのです。
他にも、ストレスによって交感神経が刺激されて血管が収縮⇒血行が悪くなることにより、頭皮に充分な栄養を届けられず、薄毛や抜け毛を進行させてしまいます。

生活習慣

睡眠不足

【睡眠不足】睡眠時間が足りないと、成長ホルモンの分泌が悪くなり、新しい髪の毛を作る毛母細胞の活動にも悪影響をあたえます。
【栄養の偏り】体の他の組織と同じで、髪の毛が健康に育つためには十分な栄養が必要です。食生活が乱れると、薄毛や抜け毛を進行させてしまいます。
【運動不足】少しでも運動をしないと血行が悪くなるので、これもまた薄毛や抜け毛の進行が進む原因の1つになります。

生活習慣を見直したり、ストレスをためないようにするのは髪の毛のためじゃなく、健康全般につながることなので、留意したいところ。

けれど遺伝によって悪玉男性ホルモンの影響を生まれつき受けやすい体質だ、なんて言われたら成すすべがないように聞こえます。

でも大丈夫ですよ!遺伝的な要素であっても、悪玉男性ホルモンとその仲間たちのパワーを抑えてくれるのが、AGA薬です。