ミノキシジル・フィナステリド・デュタステリドの違い

ミノキシジル・フィナステリド・デュタステリド

AGAの治療薬として現在認可されているは、ミノキシジル・フィナステリド・デュタステリドの3つだけ。

この3つはそれぞれ薬の有効成分の名前で、よく聞くリアップやプロペシア、フィナロイド、ザガーロは、それら有効成分が含まれた薬の商品名です。

フィナステリド?フィナロイド?似たような名前が多すぎて、僕もはじめは何がなんだかゴッチャになってました。

AGA治療の3つの承認薬、ミノキシジル・フィナステリド・デュタステリドの違いをまとめました。

副作用のリスクから併用NGな組み合わせもあるので、上手な薬の切り替え方や、併用しても良いかどうか?AGA薬の相性についても書いています。

3つのAGA薬の役割の違い

AGA薬には大きく分けて「発毛を促す」ことと「抜け毛を予防する」ことの2つの役割があります。

ミノキシジルは毛根に直接働きかけて発毛を促進する働きがあり、フィナステリドは薄毛の原因となる脱毛ホルモンを抑制します。

デュタステリドは主に薄毛の進行を抑えるとともに、発毛効果も認められています。

ミノキシジル【発毛促進+育毛】

役割と効果
発毛細胞を刺激したり、頭皮に栄養がスムーズに届くよう血流をよくしたりして発毛させる
今ある髪の毛を強く太くする効果もある

ミノキシジル成分を含んだ主なAGA薬
リアップロゲインフォリックスなど

ミノキシジル成分のAGA薬一覧

大手製薬会社の臨床試験では、ミノキシジル5%の塗り薬をた使いはじめてから2~3ヶ月目で40%以上の人が発毛効果を実感、半年たつ頃には約80%、1年の連続使用で90%ほどという報告がありました。
参照元:ミノキシジル5%製剤の臨床試験結果
フィナステリド【抜け毛予防】

役割と効果
脱毛ホルモン(悪玉男性ホルモンDHT)を抑制して、薄毛の進行を食い止める

フィナステリド成分を含んだ主なAGA薬
プロペシア/フィナロイド/フィンペシアなど

フィナステリド成分のAGA薬一覧

フィナステリドには発毛効果は認められていないのですが、これだけでも発毛したといういう報告が多くあるのも事実です。細くて柔らかかった髪の毛が、フィナステリドのおかげで太く強く健康になったことで、ボリュームアップして見えるからかもしれません。
デュタステリド【抜け毛予防+発毛促進】

役割と効果
フィナステリドよりも広範囲に薄毛の進行を食い止める
抜け毛予防だけでなく発毛効果もある

デュタステリド成分を含んだ主なAGA薬
ザガーロ/アボルブ/アボダートなど

デュタステリド成分のAGA薬一覧

2チームに分けて、デュタステリドとフィナステリドを服用するという比較の臨床試験では、デュタステリド服用群の方が、半年での発毛量が約1.6倍も多かったという報告もあります。

917人の治験者に対して12週間もしくは24週間服用してもらい、直径2.54cm(1インチ)の範囲で服用前と服用後で基準値から何本増減したのか平均値を割り出したところ、ザガーロ0.5mgはプロペシア1mgに比べて1.6倍の発毛効果がありました。それだけでなく毛髪の太さでも1.45倍の効果が期待できるという結果になっている。ザガーロの優位性が示されています。
引用元:AGA用新薬「ザガーロ」従来薬と比べ優位な効果を医師語る

ミノキシジルの効果

ミノキシジル成分の効果データ

もう少し詳しく、3つの成分の効果や副作用の違いを説明します。

ミノキシジルは、毛細血管を広げて血液の流れをスムーズにし、髪の毛に十分な栄養を送ります。

さらに頭皮の中で休んでいる細胞の活動をせっついて、成長するよう誘導してくれます。

発毛細胞を活性化させることが出来るのは、3つの成分のうちミノキシジルだけ。発毛させたいなら、彼に頼みましょう。

ミノキシジル<塗り薬>の副作用

ミノキシジルには塗り薬と飲み薬の2種類あるので、副作用については分けて書きます。

  • 副作用の発症率…ミノキシジル5%⇒発現率約8%(臨床試験データより)
  • 副作用の種類…頭皮のかゆみ、かぶれなど

ローションなどの頭皮に直接塗るタイプのミノキシジルには、主な商品にリアップ、ロゲイン、フォリックス、カークランドなどがあります。

副作用の発症率8%が高いか低いかですが、市販の風邪薬で約3%といわれています。

ミノキシジル<飲み薬>の副作用

  • 副作用の発症率…臨床試験のデータなし
  • 副作用の種類…血圧低下、むくみ、頭痛、動悸など

錠剤タイプのミノキシジルには、商品名ではロニテンや、ミノキシジルタブレットがあります。

実は、ミノキシジルがAGA薬として認可されているのは、塗り薬の方だけ。飲み薬はAGA薬としては承認を受けていません。

なのでAGAにおける臨床試験のデータは無いのですが、一般的に薬というものは、外用薬よりも内服薬の方が体への吸収がいいぶん、副作用も出やすいとされています。

ミノキシジル飲み薬はもともと、高血圧の人が血圧を下げる目的で開発された薬なので、上記のような血管拡張作用による副作用が生じることがあります。

といっても、高血圧治療でのミノキシジルの投与量は最大50〜100mgもあり、AGA薬として使用するミノキシジルの飲み薬の用量は1錠2.5mg~10mg程度。はるかに少ない量です。

フィナステリドの効果

フィナステリド成分の効果データ

フィナステリドは、短くなってしまった髪の毛の成長期を正常に戻して、抜けにくくします。

直接的には発毛に作用しませんが、髪の毛が抜けにくくなる&健康に育つことによって、増毛したように感じられる効果もあります。

フィナステリド1mgを1日1錠ずつ飲みはじめてから、3ヶ月~半年ぐらいたつ頃から抜け毛が減ったのを実感する人が多いようです。

フィナステリドの副作用

  • 副作用の発症率…フィナステリド1mg⇒発現率約0.2~1%(臨床試験データより)
  • 副作用の種類…男性機能低下、肝機能障害など

男性機能低下の中でも多いのが、性欲・精力の減退で0.2%、その次に勃起機能不全(いわゆるED)が0.7%あります。

薄毛も男性機能も男性ホルモンが大きく関わっているので、それを抑えることは両方に作用してしまうケースがあるからです。

けれど発症率はいずれも100分の1以下ととても低いですし、男性機能の問題は亜鉛サプリを摂ることでも大きく回避できます。

フィナステリドは、3つのAGA薬成分の中でもっとも副作用の発症率が低く、90%の病院やクリニックで処方されている安全性の高い薬です。

デュタステリドの効果

デュタステリド成分の効果データ

デュタステリドは、フィナステリドと同じく脱毛ホルモンの増加を抑え、抜け毛を予防します。

デュタステリドの方が効果の及ぶ範囲が広く、さらにフィナステリドにはない発毛効果もあります。

ですが、フィナステリドに比べて副作用が出てしまう確率も高いので、安易に使える薬ではありません。

デュタステリドの副作用

  • 副作用の発症率…デュタステリド0.5mg⇒発現率約16%(臨床試験データより)
  • 副作用の種類…男性機能低下など

フィナステリドよりも男性機能低下の報告が多いです。具体的には、勃起不全と性欲減退がそれぞれ約4.%、精液量の減少も約1%でした。

フィナステリドとデュタステリドの違い

病院やAGAクリニックでも、フィナステリドが効かなかった人がデュタステリドに切り替えることが多いです。

なので、デュタステリド=フィナステリドの強い版(効果も副作用も)みたいな認識をもたれがちですが、この2つの成分には、効果が及ぶ範囲の広さと、発毛効果の有無という違いがあります。

薄毛進行STOPの守備範囲が違う

フィナステリドもデュタステリドも、脱毛ホルモンの増加を抑えて抜け毛を減らすのは同じですが、カバーできる範囲の広さが違います。

フィナステリドの守備範囲:前頭部=おでこ、後頭部=てっぺん
デュタステリドの守備範囲:前頭部=おでこ、後頭部=てっぺん、側頭部=サイド
気になっている部分がM字やO字の薄毛なら、フィナステリドで十分カバーできる範囲です。あえて副作用の強いデュタステリドを使わなくてもいいということです。

発毛効果があるかないかが違う

デュタステリドには、抜け毛予防だけでなく、発毛の効果も認められています。

ダブルの効果なら1粒で最強じゃん!と思うかもしれませんが、発毛効果は『フィナステリド<デュタステリド<<<ミノキシジル』です。

AGA薬の併用はOK?相性一覧

AGA薬の併用

おさらいに入ります。AGA薬の3つの成分にはそれぞれ役割や効果、副作用に違いがあります。

得意な分野、不得意な分野をお互いに補う形で組み合わせれば、より高く早い効果が望めます。

  • ミノキシジル:発毛+育毛
  • フィナステリド:抜け毛予防
  • デュタステリド:抜け毛予防+発毛

おすすめ?NG?組み合わせ一覧

ミノキシジル+フィナステリド=◎

抜け毛予防も発毛も同時にしたいのなら、やっぱりミノキシジル+フィナステリドがベストです。

多くの病院やAGAクリニックで推奨されていますし、通販組もこの組み合わせでの使い方がもっとも多く、満足度も高いです。

ミノキシジルには発毛効果はあるものの、抜け毛を予防する力はありません。髪の毛が生えてきてもどんどん抜け落ちてしまい、完全にイタチごっこです。

そこに抜け毛予防効果あるフィナステリドを追加するので、バツグンの相乗効果があります。

どっちがおすすめ?ミノタブVS塗りミノキ

ミノキシジルは飲み薬(通称:ミノタブ)の方が効き目が出やすいのですが、塗り薬(通称:塗りミノキ)でも十分な効果を感じている人もたくさんいます。なので、最初はより副作用の出にくい塗り薬からはじめることをおすすめします。もしそれで発毛が弱いなと感じたら、そのときは飲み薬にシフトチェンジを。

フィナステリド+塗りミノキのおすすめセット

フィナステリド+ミノタブのおすすめセット

ミノキシジル+デュタステリド=○

上記の組み合わせでも効果が感じられなかった人は、ここで初めてデュタステリドを試してみましょう。

デュタステリドは、抜け毛予防の効果範囲が広く、単体でも発毛効果を持ち合わせているので万能のように見えますが、そのぶん副作用も出やすい強い薬なので、注意が必要です。

フィナステリド+デュタステリド=✕

ミノキシジルはフィナステリド、デュタステリドの両方と組み合わせることができますが、フィナステリドとデュタステリドの併用はNGです。

デュタステリドとフィナステリドは、どちらも同じ働きをする薬(5α-還元酵素阻害薬)だからです。

この2つを併用することは、同じ薬を増量して飲むようなもの。副作用のリスクがより高まってしまいます。

AGA薬は普通、数ヶ月~半年、1年以上と長く使い続けるものなので、少しでも体に負担のかからないよう、より安全な薬の使い方を選んでほしいと思います。